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[コメント] スコーピオン・キング(2002/米)

ザ・ロック様、万歳!って感じ。ただそれだけです。所詮は『ハムナプトラ』のおまけ映画だ。
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 全米では凄まじい人気を誇るWWEのスーパースターレスラー、ザ・ロックが映画初主演。では、その彼の演技力はというと・・・正直、演技自体はあまりうまくはないと思う。台詞もぎこちなさが残る。脚本もそれに合わせて書かれてるっぽい。だが、それは別として存在感は抜群。スターの貫禄が備わってる。エンドクレジットで"THE ROCK"と表記が出る時の文字の大きさといったらデカすぎ!とりあえずザ・ロックさえ出てれば良し的雰囲気がある映画だ。ただ、もっとアクションを豪快にやった方が、さらに彼の魅力は引き出せたはずだ。

 役者でもう一人気になったのが、予言者を演じていたケリー・ヒュー。美しい衣装を身に纏い、露出度も高く、サービス精神旺盛。西洋美人ではなく東洋美人なのが魅力です。男性は彼女の姿には気を引かれるはず。加えて、実はマイケル・クラーク・ダンカンも出演してるのですが、巨漢ぶりだけが強調されてて嫌でした。顔傷のメイクが似合ってなかったのも痛い。

 ストーリーには、あまり特徴がない。酷過ぎると感じるほど退屈ではないのだが、決して興奮するアクション映画でもない。中途半端にストーリーが展開し、冒険活劇としての面白みは皆無だ。とにかく単純明快に物事は進んでいく。B級路線をひた走るのは問題ないのだが、明らかに『ハムナプトラ』より見劣りする。スティーブン・ソマーズが脚本に関わっているだけに、『ハムナプトラ』の登場人物と似たキャラクターが多いのだが、どうも魅力不足。ブレンダン・フレーザーをはじめとした面々の方がユーモア性に富んでいるし、愛着が沸く存在だった。それと、『ハムナプトラ2』で登場したスコーピオン・キングとの関連が余り見られないのが残念。『ハムナプトラ2』のスコーピオン・キングのインパクトも大きかっただけに、この映画の中ではちょっと変わってしまった気がした。サソリの矢に刺されるシーンがあるが、それについては結局振れず仕舞いだったし。ハッピーエンド万歳!ではさすがに安易過ぎる。

 ザ・ロックがメインなわけだから、そのアクションで見せきるのかと思ったがそうでもなかった。プロレスラーとして技でも披露してくれないかなぁ、と密かに期待していたのだが残念ながらそれは叶わず。終盤のバトルはそこそこ盛り上がりはするものの、アクションを見た場合、やはり全体的に見所に欠ける。普通のアクションシーンの連続で新鮮味にかける。せっかくザ・ロックという良い存在がいるのだから、それをもっと生かしたようなアクションシーンを見せてほしかった。ブレンダン・フレーザーに派手なアクションは求めないけど、ザ・ロックには求めてしまいます。

 どの点とっても『ハムナプトラ』のおまけのような存在の域を出ていない。要はザ・ロック様がそこにいれば何も問題なしというわけでしょうか。ザ・ロック目当ての方は是非ご覧ください。

(評価:★2)

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