この映画、観てるうちにきっと色々な人を応援したくなるはず。 「娘ガンバレ」「弁護士ガンバレ」「友人ガンバレ」「おばちゃんガンバレ」。

しかし、そのうち「サムガンバレ」と思う度合いは低くなって行く。

それは「サムは頑張って当然」と皆が思うだろうから。

何故なら、サムは７歳程度の知能しか無いから、頑張るしか知らないのだと皆が思うから。

でもこれって、何気に映画で「世間」がサムに決まり切った「印象」を持つのと一緒かも知れない。

この映画の観客の感情移入先は、主人公には無く、周りにある。

何かそのあたりにこの映画の怖さが含まれている気がしてきた。

あくまで個人的な印象だけど。