[コメント] 猫の恩返し(2002/日)
少女漫画をバカにするのも大概にしてほしい。「24年組」以降、たとえ虚構世界を描くにしろクリエイターたちは少女の懸命な生きざまを適確にペンで刻み込みつづけている。宮崎駿さえそんなことは理解している筈だ。これはその部下たちが、現実と真っ向から闘いつづける現代の少女たちを舐めて広げた貧弱な虚構の大風呂敷である。
ジブリのもうひとりの看板、高畑勲は、幾原邦彦の「少女革命ウテナ」を口をきわめて罵ったというが、是非ジブリの若いスタッフには余計な先入観なしで「ウテナ」を鑑賞して欲しいものだ。少女の意識の持ち様はこの映画を遥かに凌駕していることを知るだろう。
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