「昔はパイロットになりたいと思ってた・・」って、一昔のメロドラマの中年サラリーマンの台詞。「青」は、そんなに枯れてしまった色か？今の中年サラリーマンの方が、よっぽど「青い」よ。

・・といいつつも、この映画の退廃的な雰囲気と松田龍平は好きだ。しかし、子供の頃の写真を出すなどのメランコリーな演出はその魅力を半減させる。未来を描かなくとも、せめて「今」を思い切り描いて欲しい・・まだ若いんだから。

しかし、最後のテロップで誰も席を立たない映画は初めてだ。そして、映画が終わって、こんなに皆が無言だった映画も初めてだ。