[コメント] リターナー(2002/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
●『ALWAYS三丁目の夕日』(3作目)を撮った
山崎貴監督が、他にどんな作品を撮っていたかに興味がありレンタルしました。(2006/02/08)
本作(2作目)は、 VFXに凝った作品であること以外、ほとんど予備知識なくして観たのですが、 冒頭、ALWAYSとは全く世界観も空気も違った作風に、まず驚きました!
SFっぽい出だしに、、なんとなく(個人的には観たことないけど)『仁義なき戦い』みたい?な 抗争もの?バイオレンス系?? で・・ 当初・・借りた事に後悔しました?? 観始めると、戦っている男が金城武で二枚目だったり、鈴木杏がかわいかったり… どういうジャンルの映画なのか、さっぱり判らなくなり・・・戸惑いつつ・・ はれっ?? はれれ??? どっかで観たよなシーンがぁ!! と思ったりしながら… 結局は、最後まで どうなるかハラハラドキドキ引き込まれました。
観た直後、CinemaScape の評価では、いったいどうなってんだろう??? とコメントを読ませていただきました。 はははっ…! だいたい同じ様に感じてる方、多いんですねぇ。
>『マトリックス』『E.T.』『インディペンデンス・デイ』『MI:2』『レオン』『ターミネーター2』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 等ハリウッド作品のパロディー(コピー)
まるきりの同感です。(*^_^*)
あと付け加えるなら『スターゲイト』や 薬師丸ひろ子 + 松田優作主演 『探偵物語』や薬師丸ひろ子 + 高倉健主演 『野生の証明』も 連想しました。 ALWAYSの時、山崎貴監督がインタビューで、薬師丸ひろ子のファンだったような発言をしていたので、 おそらくそのエッセンスも入ってるかと(ぼく的には)想像します。
それとか、飛行機が下からせり上がって来るシーンなどは、驚きました!(また笑った) …まさか、ジャンボ飛行機とはっ! たぶん 007等が初出? の 下からヘリコプター出現という 使い古されたよな絵なんですがねぇ。
その他、エイリアンの宇宙船とか、まんがだけど、『最終兵器彼女』などの造形も入ってるよな気もした・・
●パロディー/コピー
ハッキリ言ってパロディでしょう!(笑) それ以外の映画ではありませんです。 オリジナルティは、限りなく低いんだけど・・ TVなどの、モノマネ番組が好きな人にとっては、たまらないかと思われます。
ただ、『オースティンパワーズ』シリーズが、ダチョウ倶楽部的な爆笑モノマネだとすれば、 この作品は、清水ミチコ か 在りし日の ビジーフォーでしょうか。 ちゃんと歌が歌える人が、テクニックと知性で「くすり…」と笑わせる考えオチみたいな… 判る人だけ解る というタイプのモノマネかと・・・?? (分かるかなぁ〜)
推測するに、山崎貴監督は、腕試しで、 ハリウッドの上述の作品群をコピーしてみたかったんじゃないのかと(ひとりで妄想?)
タトエバ… ぼくの話になりますが・・(^^ゞ 学生時代、ギターを弾きはじめた頃、一生懸命 リッチー・ブラックモアや ジェフ・ベック/ジミー・ペイジ/エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックスなど 有名どころなギタリストを片っ端からコピーし 文化祭あたりでコピー曲を発表する・・ みたいな事してましたが…なんとなくそんな感覚とダブる。 オリジナル作品は、そういう基本が出来た後…みたいなネ。
んで、今回の山崎監督のデキと言えば、コピーとして言えば完璧!! マトリックス・ファンには叱られちゃいそうですが・・ むしろ、オリジナルのマトリックスよりカッコイイし イイ出来なんぢゃないのん? な〜んて感じてしまいました。 (*主観ですよ_(_^_)_)
この作品だけで、この監督作品を評価するのはムズカシイんだけど、 良い脚本とオリジナルなアイデアさえ出せれば、 ハリウッド作品に匹敵するよなクオリティーな映画は作れるんじゃないのん?? と思わせました。 そのあたりの話はレンタルビデオ特典映像のインタビューで監督自身がほのめかしてたよな。
●ソニックムーバ
このアイテムは、良かった! マトリックスでも同じよなシーンは出てくるんだけど、 マトリックスでは、速さや持続時間が精神力?に依存するのに対し、 ソニックムーバはメカです。 使用回数に制限があり、スピードも「体感速度が20倍」と解りやすい。 科学的で現実味があり(って実在しねー)見せ方が、うまいなぁ〜 と思いました。
●タイムパラドクス
なんとな〜く解らない部分があるんだけど・・ ミリは再び、借りを返すため帰ってくるでしょう。 未来が変わってしまえば、ミヤモトはミリとは関係がなくなる訳で…? …どうして、帰ってこられたのかしら?? それを考えると、夜も寝られなくなります・・ それとそれと、冒頭で もし ミリが 2002年に表れなければ、 おそらくミヤモトは、溝口を殺せていた可能性が高い訳で… そうなったら、 戦争を始めたきっかけになったのは、日本政府ということにも???????? ガタガタブルブル・・ ↑ 以上2006/02/09記
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(↓以下 追記 2006/02/12)
週末 家族で 2度目を観ました。 2度目は どんなタイプの映画か分かっているので、かーなーりー楽しめました。
山崎監督は ホント映画が好きなんでしょうねぇ。 楽しんで作っている様が、かいま見られて こちらも楽しくなってきます。
(ここからは、こじつけを含みますが・・) 今回気がついたパロディーシーンは、服を買うシーン。 これって 『プリティー・ウーマン』 でしょうか?
それと、溝口が手づかみでエビを食べるシーン。 ひょっとして『スプラッシュ』のシーンでしょうか(笑)? え!? 考えすぎですか(^^ゞ そう 考えるたら、怖い顔してる溝口も カワイクて、可笑しくなってしまいました(笑)
そんな風に考えだすと・・・・ 未来の戦士が銃を構えてるシーンetc… ちょっとしたワンカットすら、 「このカットはどこかで見たことあるよーな気が!?」 何の映画だろう?? なんて考えると、楽しくて楽しくて〜(笑)
特典映像/監督インタビューで『スター・ウォーズ』の事を話してたので、 スター・ウォーズの(特撮)シーンは、どこだったんだろうと考える(こじつける)と… ひょっとして…溝口が、軍団ひきいて研究所に侵入するシーンですかぁ??? これって、ダースベイダー!??(笑) なんの特撮でもなくただの衣装なんですが、 しまいには、バイクに二人乗りしてると、これって『ローマの休日』??とかって(笑) ここまでくると もう病気ですが(苦笑 パロディと思って 2度目を 見る(人) = "リターナー" になると かなり楽しめる映画と分かりました。
そうそう、子どもが言うには "擬態宇宙船"ですが、毒針を持った蜂に擬態する蛾に似てるんだそうです。 攻撃する毒針は持ってないけど、体を丸め刺すような格好に擬態するんだそうだ。 ナルホド! と思ったひとつです。
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