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[コメント] 春の日は過ぎゆく(2001/韓国=日=香港)

東洋的である。ヨンエヨンエヨンエヨンエヨンエヨンエといくら言い続けても、決してヨネにならない所が、実に東洋的である。

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







携帯の着信音をチャカチャカいじった挙句にアァァァッ!って気持ちはわかる。あれはやめた瞬間に凄い虚しさが体の中から湧き上がるから。その行為自体はリアルなものだ。しかしその様子を途中二十秒ほど挿入する事で何かしらのリアルが伝わるかといえば、それはない。この映画ってつまり、そういうこと。

省略して隙間を感じさせるのは結構だが、一つ一つの場面で省略を使うことを心掛けるあまり、反動でその並べ方が説明的になり、全体の構成に隙間がなくなってしまっては、本末転倒ではないか。いかにも「繊細な仕草」を強調する描写が必要以上に多く(本当に多い)、一方ではストーリーを手取り足取り説明してるような感じ。露骨なさり気なさってやつ。

説明することで美しさを損なうことを恐れ、同時に説明しないことで伝わらないことを恐れた。この監督は両方を失いたくなかったんだろう。結果気取った印象が強かったというのが正直な所。

以上のような理由から、「自然な」が「平凡な」に映ってしまうのが最大の残念点。俺が本作を褒めるなら、「恋するべくして恋して別れるべくして別れた、それだけの出来事。それ以上でもそれ以下でもない。だからこそ良いんだよ」って所だろうが、それが「ただ普通に恋して普通に別れただけじゃん、だから何よ?」と明確に違うと言い切れるだけの力と、その理由は見出せなかった。

ちなみに、ウンスの冷たくて優しい、自分勝手で思いやりのある、あのキャラクターは実に女性的で素晴らしかった。別に二重のグラサンになびいたわけじゃないんだよな、うん。

さて、今までのは前置きで、いよいよこっからが俺が本当に言いたいことなわけなんですけど、いやー良かったねヨンエ! 会いたかったよヨンエ! 相変わらず可愛いねヨンエ! ちょっと強気なヨンエ! 腰パン見えちゃったねヨンエ! ヨンエヨンエヨンエヨンエヨン・・・・・・・・・・・・・・

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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