[コメント] チョコレート(2001/米)
疲れた身体や心を癒すには甘いチョコレートアイスが最適。辛いことも複雑な感情も優しく溶けていく。人種差別とか世代間の暴力の繰返しとか「オセロ」とか、この映画が抱えたテーマはいろいろあるだろうけど、僕は許すことの大切さをこの映画で学んだ気がする。ハル・ベリーでなければこの映画は成立しない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ノーメイク、ノーヘアスタイリング、激痩せによる筋肉落とし。彼女は社会の底辺にいる女性を演じるために全てを曝け出した。一人の人間として、よりも先んじて黒人として見られることが一番のコンプレックスと話す彼女だからこそ、この役を大切に演じたかったんだと思う。
ちなみに「オセロ」とは白黒がセックスすることを言う隠語。でも別に彼女が黒人でなくてもこの映画の質は変わらないと思うし、彼女の女優としての質も変わらないんじゃないかと思う。
『ダンサー・インザダーク』と似て、どうしようもない状況に置かれた女性の話かもしれない。死刑執行シーンに時間を割いている点も似ているかも。でも、どちらも僕の好きな映画。悲しいけど頑ななまでに強い女性に惹かれるのかもしれないな。
2005.8.17 再見
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