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[コメント] マイノリティ・リポート(2002/米)

前半ワクワク、後半尻すぼみ。ざらついた画質、クルーズのニヒルさ等ノワールな要素たっぷりだが、結実まではいかなかった。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ディックの映像化というより、ノワールの形で家族の絆を描きたかったらしい。最後の締めくくり方が良くも悪くもスピルバーグだった。

演出の技巧は、さすがの出来栄えだった。脚本にはフランク・タラボンも名を連ねていたが、複数だったのでテンコ盛りの結果になってしまったのか・・。

御大マックス・フォン・シドー先生にあの役はないよ。彼の役のキャラ造形の浅さが致命的。未来の管理システムを想起させといて、実はエゴじいちゃんの個人的野心にすりかわるショボさ。ハードSFじゃないと言われても、これでは相対的に敵に立ち向かうクルーズの孤独な悲壮感が生きない。

それでも近年のスピルバーグ作品の中では、かなりおもしろかった。DVD出たら特典映像がぜひ見たい。レクサスのコクピットまわりとか「Mr.ヤカモト」のプロフィールとか。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

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