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[コメント] ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔(2002/米=ニュージーランド)

今回、主人公フロドはどんどんやつれていった。話的にはアラゴルンたちと、サムの方が見せ場が多かったのは残念だが、ゴラムとの感情の交流は痛いぐらいに伝わる。個人的にはメリー・ピピン組のラストで「すっげー!」と声を上げたくなった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
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エントたちのアイゼンガルトへの突入と、ヘルム峡谷の戦いでの朝日の中の突撃は、すさまじかった。特にメリー・ピピンは「旅の仲間」ではただのお調子者だったから、まさかの大殊勲。

3組バラバラになることによって、旅の仲間たちの一人一人が、より強く印象付けられた。レゴラスは前作では、かっこいいけど、どこか冷徹な存在に感じたが、今回は連帯感と、責任感まで感じることができた。

確かにこれは、三部作の第二章であるということが実感できる、大作でした。

で、余談。『ダーク・ブルー』の映画のパンフの中で、宮崎駿がこの映画(第一作)をボロクソにいっていた。その映画は第二次世界大戦中のパイトットの話で、ぜんぜんジャンルも違うし、関連もないのに。「ボロミアの死に方が不自然」とか、「原作を読めばわかると思うけど、殺されているのはアジア人だったりアフリカ人だったりするわけで、喜んでみているのが信じられない。」とかなんとか。おそらく今作中に出てくる、「東夷」とか「南方の種族」とかが、アジアやアフリカにあたるというわけか。悪かったね、原作読んでなくって!と、憤慨の極致でした。「風の谷のナウシカ」のマンガ(映画の方じゃなく)をこの間読んだけど、そういった部分の不自然さはいっぱいあったし、連想されるある部族に対する配慮とかがあるようには思えなかった。何よりも、「ダークブルー」と比較することの意味がわからなかった。はたして宮崎氏が「二つの塔」を見たかどうか知らないが、また今回も「恋愛感情が不自然だ!」とか(それはそうかもしれない)、「アジア人が冥王の手先なのか!」とかいって批判するのだろうか。

(評価:★5)

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