[コメント] マトリックス リローデッド(2003/米)
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アクションは最高だけど、ストーリーを中断してまで長々続けるられると眠い。 後半は、あの奇跡とも言える格闘シーンが、一種のダンスにさえ見えてくる。 (実際、ザイオンの群舞で数分はもたせてたけど・・・そんなによかった?)
システムから自由となったネオにとって、相手が大勢とか、400キロ先とか 車で高速道路逆行とか、そんな事はどうでもいいはずだ。
アクションだけ見てもそう思う。(大勢のスミス相手に苦戦しあたげく・・・なんだ、飛べるなら最初からそうしろよー!今までの格闘はファンサービスか、なんて思ってしまう)
せっかくいい題材・伏線もあったのに、それを放置する事はないと思う。 たとえば、スミス氏だけど。 イヤホンがとれて云々で、「おっ」と一瞬期待したのに・・・やる事は前と同じ。 スミス。進歩がない。
<<<自分の期待はこうでした(^ ^;>>>
屋上に佇む、イヤホンなしスミス。
「今までの私は、一体、何だったのだろう?」
(電子的に)生まれて初めての問いを発するスミス。
戦慄のCGで表現される、スミス氏の「自我発生」の映像。
もちろん、監督の今回の意図はわかる。 無機的になりすぎたネオ・モーフィアス、そしてスミスにさえも、登場人物と しての「肉付け」を行い、人間としての存在感をもたせようとしたのだと思う。
どの登場人物に発言の機会を与え、脇役にさえも「その家族」を見せることで 人間らしさを付け加えようとした。最も大事な事のはずだ。
ただ、それは(あのキー・メーカーおじさん以外)殆ど長々としたセリフだけで 終わってしまい、結果的に、やってる事はおんなじだ。
キー・メーカーを紹介したゴージャスな男も、最初はなかなか期待させたのに 結局はただの「ケーキに混ぜ物をするエッチなおじさん」に終わってしまった。
あれだけ優れたCG技術を、どうして格闘シーン以外にも使わないのか? これが、第一作から退歩した点だと思う。
マトリックスを通さない、本当のNYはどんななのか、マトリックス本体は どんななのか、市母ハレルヤや聖母機械バミューダみたいなのか、仮想世界で エッチなことやってるおじさんをグリーン一色電子表示(?)で見たいな、仮想世界 界のままで迎える人間の死はどんななのか、意外と満足してたりして、仮想世界 での誕生と子供時代は・・・
本作はこんな観客の欲求を、まだまだ満足させてくれない。自分にとって「中だるみ」な作品だ。
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