キャメロンは「ダークエンジェル」の未来でも電子爆弾（だったっけ？）でアメリカが一度壊滅状態になり、コンピュータに頼ることのできなくなった人々（でも中途半端なんだが）、その社会でバイオ、ナノテクノロジーに優れた一部の組織と戦うヒロインとの図式を描いている。

この「ターミーネーター3」では、もう人類滅亡は避けられない未来で、物語の方ももはや"滅亡の回避"に重点を置いていた「2」までとは大きく違い、滅亡後の世界をどう生きるのか？どういう覚悟を持っていかなければならないのか？もしあなたがその立場ならば？」というキャメロンからの問いなんじゃないだろうか？

「昨今、人類は機械に頼りきってしまっている。機械を扱うのでなくやがて機械に操られていくのでは（現在もいるのでは）ないだろうか？技術の進歩によりやがて意志を持った機械に本当に支配されてしまう日が来るのではないか？」という今までもあっただろうがこの人気のターミネーターシリーズで再認識させる為に制作した"技術進化最優先主義者"達への警告だと受け取った。

しかしキャメロンは武蔵棒弁慶を知っているのだろうか？