[コメント] ターミネーター3(2003/米)
T2の配置の妙があっただけに冴えないキャラクターがSO-SOなSFアクション
110分という尺の短さから推測できるその通り小粒な続編といった風情以上なにもない作品であった。前作がSFアクションの金字塔とも呼べる作品であるだけに、それを越えようとなるとそのハードルの高さたるやチョモランマ級であるに想像は難くないが、せめてキャメロン上等!というくらいの気概を感じられる奮闘を見せて欲しかった。なによりも役者陣の魅力がないことといったらない。この監督は演技指導のできない人なのだなというのが容易に見てとれてしまう浅はかさである。それはキャスティングにも表れているが、もはや出来上がっている世界観に甘えているだけの、役者は駒といったようなぞんざいな扱いである。ケイトのパパ役の軽さといったら言語道断で、あんな貫禄のない人物を国防の要人として配役するという時点で作品の薄さが一目瞭然である。あれほどの演技は昼メロの中でさえ容易には見つけることのできない逸材だ。さらにはファーロングから猿という変身は一体いかなる数式か。一刻も早くプロゴルファーを目指すべきである。また、知名度の高いA級ハリウッド作品であるにも関わらずクレア・デーンズも都落ちといった雰囲気。これはもうセンスの問題なのだから致し方ない。アクション演出は決して悪くなかったし、全編淀みなく見せる力量はあると感じる。本作の最大の戦犯はプロデュース陣営にあるだろう。
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