[コメント] ボウリング・フォー・コロンバイン(2002/カナダ=米)
あえて答えを言い切らないことで、観客に考えさせようとしているのか。否。
歴史を自虐的に切っては笑いをとり、取材を通じて自らの「正義観」をアピール。なんだか中高生がコンクール用に作成したビデオ作品みたいに見える。
病んだ部分、鬱屈した部分が銃によって吐き出されるというのはわかりやすいけれども(最近の日本の青少年犯罪みたいにね)、それは答えじゃない。答えは銃による死者の数が年間5ケタにのぼるという、その数字だ。そういう意味で、いくつかの国々との数字の比較は面白い試みだ。アニメよりマンソンより、私はこの数字比べが一番心に残った。
核みたいに銃が諸刃の剣であると理解されたとき、初めてこの数字は小さくなるのだろうか。それとも、誰かが法律でも作って銃を取り上げ始めたときだろうか。 どっちでもいいから、銃は全てチョウ・ユンファかのび太にでも寄贈してほしい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。