[コメント] ドニー・ダーコ(2001/米)
デビッド・リンチ「二世」ではないだろうけれども。(レビュー付記。注意、レビューは冒頭よりラストに言及。11/11/03)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
再見して、ある日理不尽な暴力により突然殺された少年の無念の物語と読んだ。
少年の想像世界(パラレルワールド)では、怪しげな大人は淘汰され、彼自身はある種の特殊能力を遺憾なく発揮できる。ただ、それでも少年は尊敬する先生や好いた彼女を救うことはできず、いずれも彼の目の前から去っていった。彼の理想や欲望はわずか28日で途絶してしまう。『俺たちに明日はない』の拙レビューでも書いたことだが、駆けようとしても駆け抜けきれない無念さのなかにこそ青春が存するとするなら、まぎれもなく本作は若者を真正面からガチンコで描いた秀作であった。
デビッド・リンチを意識した雰囲気作りの部分については好きにはなれないが、以上のような読み方をするなら、(多少美化された)80年代という背景やあの音楽も納得できるので評価を上げる。(★2→★3.5)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。