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[コメント] ドニー・ダーコ(2001/米)

こういった世界観についていけないほど老いてはいないが、狂喜するほど若くもない私
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







1988年に設定した意図がよく分からないが、ドニー・ダーコは私とほぼ同い年ということになるだろうか。青春の迷走という点においては正しいと思う(学校教育的には決して正しくない)。狂気に近いダークな青春の迷走を「精神病」にしてしまう辺りは学校教育的で嫌だな。ラストの収束も、見事というより小ぎれいにまとめました感の方が強く、「もっとはじけてくれよぉ」という印象の方が強い(決してつまらなかった訳ではない)。

善と悪(じゃないな愛とナントカだったな)の二極論じゃ人生は語れない、という青春の咆哮を語るためにこの「時代」を選んだのであれば(意図的に破れたデュカキスの名は出しても正義を振りかざす戦争大好きブッシュ(父)の名を出さないことと、この二極論は不可分のものと思われるが)、やっぱり失敗だったような気がする。だって俺、そんなこと中学生の時に気付いていたぞ。 ちなみに監督は1975年生まれらしいからこの設定の時は13歳というわけだ。

「アメリカって三途の川をわたるのに28日もかかるんだあ」というのが正しい解釈なのかもしれないが、ここはあえて現実にタイムスリップしたと解釈した方が面白そうだ。そうやって無理やり自分から迷路に飛び込むと少しは面白そうだ、というのが正しい言い方か。いや、つまらなかった訳ではないんだけどね・・・面白くもなかったか。可もなく不可もなく・・・じゃダメだろ、こういう映画は。

(評価:★3)

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