[コメント] ジョンQ 最後の決断(2002/米)
医療保険制度への危機感を、もろハリウッドばりの展開で描写。後半は特に臨場感に溢れ映画的に大胆で見応えは十分だ。ただ病院側や心臓移植の現状などの描写が手薄な為、どうもご都合的な印象を受けてしまう。話が話なだけに歯痒い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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役者陣は「超」が付くほどの適役ばかり。出演するだけで安っぽさがまるで出てこないデンゼル・ワシントンを始め、長い経験から現実を知っている老刑事を演じたロバート・デュバル、地位と名声を重んじるレイ・リオッタ(いつもより目が輝いております!笑)、更には病院としてのプライドを貫こうとした院長のアン・ヘッシュなどなど…。「そりゃこんな人間ドラマが出来てしまうさ」と言わんばかり。
ただ、やはりハリウッドを痛感したのは人気コメディアンエディ・グリフィンの出演に関して。やはり彼をそういう目で観てしまうし、何か期待してしまう(笑)。元々演技幅のありそうな人だとは思っていたが、彼の起用自体「ただの重苦しいドラマにはしたくない」という意図があったのかもしれない。事実、ラストで彼がニクいことをしてしまうとは…ちょっと意外だけど当たり前といえば当たり前。
医療保険制度への問題を投げかけるにしては監禁行為という大胆なことを終始しでかす、ある意味で問題作とも言える。まぁデンゼルの名演技にやられ(同時に心を奪われ)たりするのだから、映画的にはOKなんでしょね。マイクに語りかけるシーンでは涙腺がゆるみっぱなしだったしなぁ。一種の大団円にしても、裁判シーンを盛り込むなど最後の最後まで描いているし。不満な箇所はコメントの通りということで。
うん、制作費の2倍もの興行収入を稼いでいるんだからいいじゃん!(…苦笑
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