いやはや、映画を観ている途中から、コメントに書いた諺が頭の中をグルグル回っていたよ。病気の子供を持つ親が全員、デンゼル・ワシントンと同じ事をしたらどうなるんだろうって。

子供が病気だ。自分の命を投げ出してでも助けたい。うん、その気持ちは分かるんだよ。不完全な保険制度にも腹が立つし、貧乏人は病院にもかかれない、その不平等な社会にも憤りを感じる。ただ、それが自分の生きている社会の現実だとしたら、それを受け入れる事も必要でしょう。どんな親から生まれたとか、どんな国に生まれたとか、どんな社会で生きているとか、人は自分で選んだわけではない現実を運命と呼ぶしかないわけだし。

せっかくのロバート・デュヴァルが、デンゼル・ワシントンとの会話に今一つ深みが感じられなかったのも残念。