何かと複雑な設定に走りがちな昨今、これだけ単純明解、一切頭を使わずに楽しめる、まさに観客を楽しませるための、映画の中の映画。

最初は、ホラー系はちょっと、と腰が引けていたが、これはホラーじゃないでしょう。少なくとも、客を驚かせて事足れり、とするような映画とはモノが違う。

細かい突っ込みどころも多そうだったけど、そんなのは野暮、と思わせるのが、痛快なラスト。ナターシャ・ヘンストリッジとアイス・キューブの二人が、ピカピカのガンを手にさっそうと歩くシーン。カッコイイ！！！！

私はすっかり、ナターシャ・ヘンストリッジの凛凛しさの虜になりました。

オマケ★★★ちょっと気になったのが、例えば牢屋に向かって歩くシーンで、２，３歩分を縮めるような独特のショット。これがカーペンターだぜっ、っていう気がしなくもないが、ひょっとしてあれって、予算が足りなくなって、少しでもフィルムを短くしようとしたんじゃないだろうか？

野暮なこといってすいません。