[コメント] HERO(2002/中国=香港)
武侠・ザ・ぱフォーマー。「過剰」にこだわった剣舞の描写は、これはこれでやりたいことをやりつくしているようで見ごたえあるが、「とどめの一撃」の失速感が減点。あの出来で監督は満足なのかなあ? それにしても結構スレスレで…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ギャグ?
トニー・レオン が回想の中で、何度も繰り返し刺されるところ。 マギー・チャン に刺されるたびに情けない顔で死んでいくので、よくこんな役を引き受けたなあと思ったら、「本当は、もっとも強いのは残剣である」とのこと。やっぱりそうだよなー、そうこなくちゃなーと思って「真実」の物語を見ていたら、…おーい!!やっぱり刺されちゃうわけ? 自ら剣を捨てたとはいえ、微妙。
ドニー・イェンとの碁会所の格闘で、切っ先から飛んだ水飛沫を、刃で受けるシーン。…これ雨の日の傘で小学生でもやってるね。
湖上の対決シーンは、中でも静謐で美しく、これだけでも見る価値のあるシーンだが、男二人でこんな光景を想像しているのか、とか考えると(<考えるな)、これも微妙…。
ラスト秦王の軍団の放った無数の矢が、城門や城壁に累々と突き刺さっているところをカメラが追っていく。う…これはもしや、と思ったらやはり…、「人の形に」ぬいちゃいましたか…アメリカのアニメでお馴染みの。
昔は笑いにしかなり得なかったの「過剰」も、技術の発達で「現実的な」絵で見せられると、案外そうでもなく見られるもんだなあ、と関係ないところで感心。
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