[コメント] 木曜組曲(2002/日)
ミステリー仕立ての作品だが、重点が置かれているのは→
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ミステリーに付随する謎解きの方ではなく、5人の個性的な女性を強力な引力で引き付けていた重松時子という女性の存在感です。
出番は少ないながら、強烈なカリスマ性を帯びた作家という位置づけの重松時子を演じる浅岡ルリ子の存在感はとんでもないものがあります。服を着たまま頭からシャワーを浴びたり、ちぎった原稿用紙を食べたりとエキセントリックな役柄を熱演します。
彼女じゃないほかの俳優が演じたら「重松時子の肉体は滅んでも、みんなの閾意思下の中に自分が残れば、死を選んでも構わない」という衝撃のラストに全く説得力が欠けてしまうと思います。
出演している(狂言回しの鈴木京香と加藤登紀子を除く3人の)俳優も一人一人が主役をこなせる実力派です。しかし、ベテランの原田美枝子ですらルリ子の前では影が薄くなり、富田靖子と西田尚美に至ってはほとんど印象に残りません。
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