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[コメント] 至福のとき(2001/中国)

恥かしいけど、DVDのドン・ジエの写真だけでレンタルしてしまいました。あらすじも一見アリガチなのに、こんな懐が深い作品だったとは…(心を鬼にしてどうでもいい事も;→Review)
YO--CHAN

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







往来で(ハーゲンダッツを買えなくて)アイスキャンディの彼女に、顔を触らせてるシーンが好きです。

製作:エドワード・R・プレスマン

あ、『ファントム・オブ・パラダイス』の製作の人だ。

あと、『初恋の来た道』もそうでしたが、編集の潔いほどの切り方が大きな成功要因だと思います。

P.S.  監督に負けずに考えた衝撃のラスト(?)

 「ごめんなさい。実は途中から眼は見えていたんです」

P.S.2  どうしても気になった事を少しだけ・・・しょうもない事ですが。思い出の花模様の服を着て、盲目の美女が、現代中国の都会をトボトボと歩いてゆくラスト。

作品と関係ないけど(くどい)、「あ、危ない」と観客は思わないだろうか? その日のうちに、百戦錬磨の悪い男にだまされて、どこか地下室とかで拉致されて強制労働されられたり・・・

ここに、監督の戦略的な(?)意図を感じる。

「貴方は放っておくのですか? 助けてあげないのですか?」

このカットに限って、「あの、アメリカの」外人さんが、スクリーンの隅に写っている。他のシーンにはほとんどいなかったのに・・・

チャン・イーモウ監督は、漢字で「張芸謀」と書かれていた。

きっと芸名だ。自分の子に「謀」などという字をつける親はまさかいないと思う。 敢えてこういう名を名乗ってみせるところに、監督の良心を自分は感じる。

きっとお国の事情もあるだろう。この名に難色も示されただろう。実際、オリンピックの演出でも監督の意思はかなり通らなかったそうだ(でも、閉会式の飛行機のタラップの演出はよかったなあ・・・)。

そういういろんな事情やしばりの中で、これだけの作品を届けてくれた監督に、素直に「ありがとう」と言いたいです。

(評価:★5)

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