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[コメント] サハラに舞う羽根(2002/米=英)

この映画、すでに何度か映画化されているそうだが、莫大な制作費をかけたにもかかわらず、今回ほとんど回収できそうに無いらしい。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「国の為でなく、名誉の為でなく、ただ友のために戦う」という理屈を前面に押し出した映画は、わたしはキライだ。今回だって「侵略戦争」なのに、はじめからそこから否定しないから、お題目が白々しく感じてしまう。

でも、そういうお涙頂戴的な演出に共感しやすいのも事実で、ドラマティックな展開として、よく利用される。

でも、最初のうちは「何の為に戦うのだ!殺し合いなんて無意味だ」とか言ってた主人公が、親友のピンチに颯爽と現れて「友の為に戦う」と称して、スーダン人をバッタバッタと殺しまくる姿は、国の為でも、理念の為でも、友の為でもなく、ただ自己満足のために戦っているようにしか映らない。最近の米英の軍事行動を見るにつけ、強く思う。

この映画に、ヴァンダム主演の『レジョネア』という映画の潔さを見習ってほしい。

(評価:★3)

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