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[コメント] ドッグ・ソルジャー(2002/英=ルクセンブルク)

これぞB級モンスターホラーの金字塔(に充分成り得る可能性を秘めた映画)。狼男の真相が意味不明な反面、犠牲者が増えていく度にホラーの醍醐味を堪能できたので合格点。数々のシュールな笑いに気付いた方、本日よりドッグ・ソルジャーに任命。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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生き残るのは獣様か俺様か!という宣伝文句がナイス。調べたところによればこの作品、イギリスで大ヒットしたのにも関わらず、アメリカではビデオスルーされたらしい。やはりホラー大国アメリカである。目が肥えすぎているのだろうか(勝手に妄想…)。しかしまぁイギリスでは若者を中心に大ヒットを記録したようだ。これは見逃すわけにはいかんでしょう(笑)ということで“劇場”鑑賞。 前半は穏やかな印象を受ける。イギリス小隊の面々が森林を歩き、野営する風景と会話なんかは、この後の、想像を絶するような展開は微塵にも感じられない・・・!まるで感動系戦争ドラマのワンシーン…。典型的鬼軍曹のエピソードにはウルウルきてしまう程だ。なんやかんやで、この前半部分で面々の人物像を描いているところは上手い。 そしてついに狼男登場!ここからは怒涛の反撃。シュール(ブラックユーモア?)な笑いのマシンガン射撃である。狼男から逃げている途中、気付かぬうちに木の枝が腹部をグサ!重傷を負った軍曹からは内臓が飛び出てる!その内臓を引きちぎろうとする犬!「やめなさい!」と叫ぶメーガン!ううう…完敗だぜ…。決してコメディタッチで描いているわけではないので、更にシュールさが増す。隊員達は大真面目もいいところ(そりゃそうだ)。狼男も目をギラつかせながら人肉を食い千切る(佐川君かよ笑)。 個人的には満足…なのだが、やはり中途半端なあらすじが気になるところ。結局狼男の真相を掘り下げて探ることもないし、後半は荒削り感が否めない。そもそも、オチのガス爆破だが、まるで『アルマゲドン』を彷彿させるような展開には唖然…。「娘を頼むぞ」とは軍曹言ってなかったけれど(笑)。ま、地下室あるんなら最初から利用しようぜ!とは思ったわけで(^^;それにしても手ぶれがお見事なカメラワークは確信的だったのかね。

(評価:★3)

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