この映画のストーリーって、あんまり無いような気がする。

４年の年月から目覚め復習の為、１人殺害　→　沖縄へ　→　千葉真一との出会い　→　 青葉屋での戦い　→　終わり。（正規の時間に直すと違うけど）

たった、こんだけ。。なのに面白い。

それは、出演者の持ち味を生かしつつ「タランティーノキャラ」として扱った事によって引き立つ魅力。　（もう、ぶっちゃけ誰が誰だろうとどうでも良いのです。全ては「タランティーノキャラ」にしちゃうのですから。）

１つのシーンをこだわって、これでもかってぐらいのカット割りを作り出した、独特な映像センスのあるタランティーノのおかげ。

ジャパニーズアニメが流行っているから取り入れたんじゃなく、好きなので入れただけ。　刀を武器にしたのも、したいからしただけ。　（ザ・ブライドは敵の望む戦い方法で戦うというポルシーみたいなのがあるようですが、 これも色々な戦い方法を撮りたいからというタランティーノの後付設定だと思う）　最近ハリウッドでは日本がブームだとか、そんな事はどうでも良く

オレは日本映画が好きだから撮ったんだ！　そして自分の心の中にある日本を撮りたいから撮ったんだ！！　というのが伝わってきた。 （なんて、わがままな子なんだ）

例え、今のような日本ブームにならなくてもタランティーノはこの様な映画を撮っていたと思う。すべてに置いて意味なんてない。したいからしただけ。

私にとってこの映画は、アクション映画でもカンフー映画でも日本を撮ったという映画でも刀の映画でも復讐の映画でもロードムービーでもハリウッド映画でもなく、

タランティーノ映画という「個人映画」に思えた。

そして、日本が好きなんだな。というのも伝わってきた。なので、

日本の庶民派アニメの代表である「サザエさん」から、タランティーノには、タラちゃんの称号を上げたいほどである。

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この映画は初めは１本の映画だったらしく、２本に分かれたみたいですけど

この「1」の最後に付け加えられた（？）シーンも、思わず続きを見たくなるような思わせぶりなセリフでとてもＧＯＯＤでした。

私は、ビデオで見、初見の印象の余韻が消えない内に映画を見に行く事が出来るので、なんだか、逆に得した気分です。