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[コメント] マトリックス レボリューションズ(2003/米)

駄目だ、無駄が多すぎる。050417
しど

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







売る為に作った1作目のヒットによって、作者の好き勝手を可能とした続編は、とてつもなく贅沢な自己満足学生映画のようになってしまった。その分、無駄に贅沢な映像それ自体は一見の価値があるけど、2時間見ていられるだけの価値でもないな。

オタクティスト満載なこのシリーズ、1作目は、オタクにありがちな「一般受けするレベル」というのを出してきた結果の、無国籍日本アニメ風味だったんだけど、2、3作目となると、そーいう「ウケ要素」を考慮する必要が無くなったのか、自分達が幼少の頃に見ていたアメリカティストのアニメレベルになっちゃった、ってとこだろうか(「シンプソンズ」じゃなくて、「プリンセステンコー」レベルのが一杯あるのだ)。日本アニメでいうなら、ウケ狙いでロボットアニメにしてたのが、いつの間にか、萌えキャラだけで続編を作っちゃった、そんな感じ。

で、内容自体は、イマイチわかんない。ま、内容は適当に、宗教的な犠牲とハリウッド的な愛、そして週刊ジャンプ的定番の「友情、努力、勝利」で済ませたつもりだけど、コンピュータのネタをインド風に複雑に風味付けしちゃったもんだから、そっちに気をとられて煙に巻かれる。コンピュータネタなら『トロン』のが親切で勉強になるし、むしろ夢があるのに、こっちは、あくまで、「煙幕」程度の効果だけのコンピュータネタなのも気になる。

それにしても、中途半端さで一番笑ったのが、ザイオンで特攻途中のネオ。急にハンドパワーを発揮し始めて、「おーっ!」っと思ったのもつかの間、ちょっと数が増えたら、「駄目だ、多すぎる」って程度のショボイパワー加減。最後の方では、ナウシカばりに触手に持ち上げられちゃうけど、ナウシカに比べると触手の数が逆に少なすぎてやっぱりショボイ。スミスにしろ、クラゲマシーンにしろ、敵の数だけはやたら多いのにさ(笑)。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)すやすや[*]

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