[コメント] マグダレンの祈り(2002/英=アイルランド)
カトリックに浅からぬ縁のある身としては観ていて居たたまれなかった。ただ、極限の状況に置かれた人間の描写としてはこれまた深いと思う。[下高井戸シネマ]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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中盤、ふとしたことで修道院の裏門が開いているのをみつけたヒロイン。そのまま逃げることもできた。事実、彼女は一旦外に出て、通りがかりの車と言葉を交わしている。
しかし、彼女は中に戻った。この時、彼女に「自分だけ逃げたら仲間がもっと苦しめられる」というような計算はなかったと思う。むしろ、自分には「中にいるのが当たり前だから戻った」ように見えた。
人間はとことん追いつめられると、逃げようという思考すらなくしかけてしまうもの。このシーンでは、そんな監督の観察力に思わず「ふむ」と唸った。
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