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[コメント] ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003/日)

どうしたって血を流さないゴジラと、いつもいつも満身創痍のガメラでは、怪獣的な魅力は後者でしょう。
アルシュ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







このゴジラには恐怖感が皆無だ。

モノクロ画面の中で大暴れする初代ゴジラは、得体の知れない怖さを感じるし、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』での白目ゴジラも鬼神のような怖さを感じる。

人類の敵ならば、圧倒的な怖さが怪獣には必要だ。

仮に敵なら敵で良しとしても、懸け離れているのは、生物的なリアル感。

妙に肌が乾いていて、生物としての怪獣には見えない。初代ゴジラは、モノクロ画面が功を奏したのか、ヌメヌメとした質感がある。ところが、このゴジラはどうだ? ミサイルを100発以上を叩き込まれてもキズ一つ負っていないし、あまつさえ機龍の右腕のドリルが胴体を引き裂いても、まるで煉瓦のような欠片が飛び散るだけで出血すらしない。

自分としては人間や子供の味方であろうとも、切断寸前でドクドクと血を流したり、片手無くしたりして満身創痍で頑張っちゃうガメラの方が正直好きだな。

だからこそ、『ゴジラ・ファイナル・ウォーズ』と何年後かの復活ゴジラには、例え怨念の集合体ってな理由を併せ持ったとしても、是非とも血を流す”違うゴジラ”の登場を願いたいもんです。

(評価:★2)

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