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[コメント] ドッペルゲンガー(2003/日)

つまらない男が自分の分身に助けられてパワーアップ。でもこれって「ドッペルゲンガー」の本来のあり方じゃないぞ。reviewはどうでもいい話。[新文芸坐]
Yasu

ポ・ポ・ポさんのコメントを拝見して、私にも似たような経験があるのを思い出した。完全に蛇足なのは承知であるが、せっかくの機会なので紹介させていただこう。

ある日、都内某所の交差点を歩いていると、通りがかりの初老の男性に声をかけられた。

「やあ、久しぶりですね」。

しかし、こちらはまったく見覚えのない人である。

「え?」と訝るこちらを前に、相手はなおも話しかけてくる。

「○○さんの知り合いの者ですよ」。

もちろんそんな人は知らない。

「どなたかとお間違えではないですか?」

ようやくおかしいと思い始めたらしい相手は、だがなおも食い下がり、「私は、昔△△にいたんですがね」と、某有名企業の名前を出してきた。

そんな立派な会社に縁などないので「申しわけありませんが、△△の人間ではないので…」と言って謝る(別に謝る必要などないのだが)。

ここでようやく相手も納得したようで「ああ、それは失礼しました」と立ち去っていった。

その時は「変なこともあるものだな」と思っただけだったが、今になって考えると、何だか奇妙な気がするのである。

私とよく似た人間がいて、その人はどうやら一流の会社で活躍しているらしい。もしかしたら、ひょっとしてひょっとしたら、大企業のエリート会社員としてバリバリやっているのは、その人ではなく私だったかもしれないのだ。代わりに、その人が今の私のように社会の片隅でくすぶっているということもあり得たかも知れないのだ。運命というものは、けだし不思議なものだ。

…いや、つい長々と愚痴を書いてしまいました。お目汚し失礼しました。だってそこまで似ているのに全然立場が違うなんて、ちょっと悔しいでしょ?

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)死ぬまでシネマ[*]

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