[コメント] メラニーは行く!(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
結局のところ、派手さはないが、身近な愛を選ぶ・・・ってのはラブコメの定番中の定番なわけで、あとは「結局振られる人」を悪人にするか否か、ってところか。その「ふられる人」が物分かり良すぎ。『ウェディング・プランナー』や『クリスティーナの好きなコト』でも感じたが、確実に不幸な人間が発生するハッピーエンドなんて、ありえないし、許せなかったりする。サスペンスなら、それが原因でストーカー行為に走ってもおかしくない。NY市長が、最後に暴言を吐くがごとき展開だって、我が子を不幸に陥れて、自分のメンツに泥を塗って、そんな相手に「まぁ、しょうがないわねぇ」という親がどこにいる。指輪も返していないわけだし、婚約不履行どころか、結婚詐欺と暴行容疑で逮捕されるか、莫大な賠償金を請求されたってしかたのないところ。
問題は、日本でのキャッチフレーズ「女性共感度100%、男性不満度100%」とか「女の過去は燃えるゴミ」とか、そういう映画ではなかったところか(と、おもうのだけど)
リース・ウィザースプーンは魅力的だったと思います。「ラブコメの新女王」の名に恥じないと。でも、メラニーという女性は魅力的とはおもえない。
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そこで、またまた勝手に続編シリーズ:『メラニーはきてます』
七年越しの恋を実らせたメラニーとジェイク。二人はしあわせだったが、それもつかの間。メラニーはアラバマにデザイン事務所の分室を作り、NYと二本立てでがんばって展開してゆこうとしたが、NY在中の責任者が、内紛を起こし、デザイン事務所は分裂、さらに使い込みをしたために、莫大な負債を抱え、倒産寸前。
一方、ジェイクはかつてのガールフレンドによるストーカー行為に悩まされていた。彼女はメラニーのせいで、あえなくジェイクにふられ、身も心もボロボロになり、自殺未遂を繰り返した挙句、なんとかジェイクを取り戻そうとするが、相手にされなかった。彼女の愛は、いつしか憎しみへとかわり、その対象は、メラニーとジェイクの間に産まれた幼い娘へと変わっていった。
NY市長は、メラニーのせいで一気に評判を落とし、次の選挙であえなく落選。息子は懲りずにまた、別のトップデザイナーの女性と恋に落ち、またティファニーを貸し切ってプロポーズしようとするが、「市長の息子」でないただの男に貸してくれるはずもなく、しかたなく、NYの吉野家を貸し切ってプロポーズ。「特盛、牛鮭、ゴボウサラダ、どれでも好きなもの選んでごらん!」。そんな彼に彼女は思わず「オー・マイ・ガッ!」。あっけなくふられる。
「あの日」以来、メラニーたちの親友のゲイの青年は、ふられたアンドリューが気の毒で、ずっと友人として彼を支えつづけてきたが、女性不信に陥ったアンドリューを慰めるうちに、ついに一線を越えてしまい、二人は愛し合う。二人は同棲を始めるが、それを知った母は半狂乱。息子を強くなじる。二人はもう現世では結ばれないとおもい、遺書を残して、姿を消してしまう。
すべてがメラニーのせいと思った元市長は、大統領に掛け合い、アラバマを空爆させようとする。一つの恋の行方が、いま第二次南北戦争を引き起こそうとしていた。そのときメラニーは、ジェイクは、そしてアンドリューの行方は・・・。
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われながら、この勝手に創作シリーズ?の中でも一番支離滅裂になってしまった。
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