[コメント] 死ぬまでにしたい10のこと(2003/カナダ=スペイン)
これはもう、ただただサラ・ポーリーの素晴らしさに打たれる。共演者も、演出も、音楽も、少なくとも彼女のパフォーマンスを基準とすれば協調的だと感じた。実は脚本にはあまり共感できないのだけど・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ、11歳のときに母親を病気で亡くしたというサラ・ポーリーにとっては、どうしてもやりたかった題材だったのかもしれない。脚本自体にはあまり納得がいかないのに、彼女の静かな表現だけはすんなり心に染みた。こういうことも映画の醍醐味だという気がする。
もしハリウッド式に「天下の婦女子に紅涙を振り絞らせる」つもりの映画ならば、家族でビーチに行くシーンなどは絶対に必要だっただろうけど、あえてそれを排除し抑えた演出と相まってより微妙なテーマを浮き立たせる道を見いだしている。でも、残念なのことにその道の半ばまでしか進んでいないと思った。
その意味では、たとえばラストに何かひとつエピソードを加えるだけでも、ずっと奥行きが違うと思うんだけどなあ。というか、今からでもいいから何かバラバラのエピソードをまとめて一挙に浄化するようなラストのアイデアを考えて完全版でも作って欲しい気分。
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