[コメント] ゼロ・ファイター 大空戦(1966/日)
<闘うこと>が本来要求する人間の冷静さと、その裏の熱い想いこそが<通じ合う>のだ、ということが引き締まったストーリーにて語られる、日本戦争映画の隠れた名作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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われわれが(と書くのはおこがましい気がするが)犠牲として命を捧げるその精神の先にある物は、生きることへの強き欲求であると結論するこの映画のラストは、深い感動を覚えずにはいられない。東宝の誇る円谷特撮も真底リアルだし、地平線下に沈んだ機影が、ブォオーンと姿を現し飛び立っていく、てな物語の緩急も見事。偶然見ただけでまったく存在を知らなかったけど(タイトルがちとダサい)、これは日本戦争映画の隠れた名作ではないだろうか。
加山雄三も昔は<冷徹な視線>を放つことができていたのだよね。これがとてもかっこいい。月夜にバンジョー(だかバラライカだかマンドリンだか知らんが)を静かに弾く姿は、さすがにサマになっている?!
90/100(10/09/18記)
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