[コメント] 愛してる、愛してない…(2002/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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なぜならこれってつまらないかもという予感が走ったから。話があるようでない。映画的シーンのつなぎ合わせにうんざりしていたのだけど、それは後半を観ることで解決した。前半はアンジェリクの主観的世界でしかなかったんだよなあ(それと、映画の都合上)。後半では、特定の「文脈」を持つ事でずいぶん見方や解釈が変わるものだ、というのを鮮やかにみせつけられた。そこに異常さが加わるとマジで恐い。ハラハラどきどきのサスペンス。アンジェリクが恋愛の他は普通であったのなら、やはりその友人たちは、彼女が言う状況(文脈)を信じてしまうよなあ。救おうにも隙がない。
薬の壁画は、まだ相手に執着しているという事と薬を飲んでなかったということで・・・。ブルブルブルブルッ。ある問題行動に対して治療不可能なんてことは、その人には望みがないということやその人を見捨てるということを指す。投薬をしたり、問題行動をコントロールする技術を身につけさせる(学習させる)ことで、問題行動を解決するという考えがあるけれど、やはり治療不可能な場合もあるんじゃなかろうかと、退院するアンジェリクを観て思ってしまいました。
アンジェリクが賞をとるよな才能の持ち主というのは、芸術家と何かは紙一重とかそういう演出ではないですよね。
予告版やパッケージはかわいすぎる(「過ぎる」!)。そのままのイメージで映画を観たらかなりの期待はずれではある。DVDにフランス版予告編と日本版予告編とどちらとも観たけど、日本版の方が観た後とのギャップを強く意識しているような気がする。
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