[コメント] 10日間で男を上手にフル方法(2003/米)
『ブリジッド・ジョーンズの日記』があたったということで、ああいう方向性はアリなのか! と立てられた企画に、うまくスポンサーやタイアップを持ってきて、手堅くまとめたプログラムピクチャー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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火曜サスペンスドラマ的なりたちの「火サス映画」があるとして、これはトレンディドラマの成れの果ての「月9映画」。タイアップの登場アイテムが無闇に連発して出てくるのも、平成不況下の民放ドラマのようでなりふりかまわず。
ニューヨークでバリバリ仕事をしている人間が、人前でバドワイザーを飲むのはありえないだろう……なんてツッコミは不粋。それこそタイアップなのだろうし、彼がその企業の担当だという設定まで用意しているのだから妙なところに凝ったものだ。
それならば、大企業が途中で代理店を変更するようなことは、アメリカの商習慣にはありえないこと、といった大きなディテールをおろそかにしたりはするべきではないだろう。
要は、そういった類いのお手軽映画ということか。
知り合いの広告代理店の営業と、編集者のカップルは、この映画を見て「どうして広告屋と出版屋は恋愛にばっかりかまけてると思われてるんど、日本でもアメリカでも……」と不愉快な顔をしていたけれど、内部事情がわかっている視点から見ると、そんなものなのかもしれない。私の両親は職場結婚だったけれど、その業界のドラマや映画を見る度に「嘘ばっかり」とあきれたり笑ったりしていたのを思いだす。
大学生とか社会人になって何年目かのカップルが、猛暑から避難するために入ったシネコンで見るにはまあぴったりだったかもしれません。
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