[コメント] 呪怨(2002/日)
どうだ、アメリカ人! 悔しかったらウサギ小屋に住んでみろ!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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監督の狙う「笑いに転じるほどの露出」は、家の小学生の子供もまんまとその術中にはまって爆笑してました。怖い人には怖いだろうけど、この作品は笑える人には笑える。
心臓バクバクしたかどうかで怖いホラーか、笑えるホラーかに分類できる。
自分は心臓バクバクしてないけれど、こういうの好き!この映画は恐怖を笑い飛ばすためにある。
ちなみに我が家が火事になって一時的に借家住まいになったとき、兄が寝ていてお腹に重さを感じてふと目を覚ましてみたら、白い着物を着たお婆さんが自分の上に正座していたそうな。
古い蔵の上に建てられた家だったから、いつも階段を登るときに足下から手が出てきそうなゾクゾクした感覚があったのも、多分その蔵に婆さん幽霊が潜んでいたんだね。
窓の隙間から顔が覗いていたなら恐いだろうし、仏壇を背にしたらゾクゾクとした悪寒が走るだろう。天井裏にも何かが潜んでいるんじゃないかという不安感がある。
この映画は、こういった日常的に不安を感じる怖さを容赦なく注ぎ込んでいる。ただし、露出しすぎるのがホラーモノのパロディとも言える。これらを上手く紡ぎ、オムニバスにしたのが良かったと思う。
身近にあるウサギ小屋が舞台だから成立する身近な恐怖の体感。清水監督がハリウッドでリメイクしても、ウサギ小屋に住んでみなけりゃ、この怖さ(の可笑しさ)はアメリカ人には解るまい。
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