[コメント] メルシィ!人生(2000/仏)
もともとうたれ強い人間が迷って自分の力を持て余しているときは、思い切ってマスクを被って四角いジャングルに飛び込んでゆけ、ってコトかな。それにしてもフランスならではのお話。日本ではこうはいかない。
自分のサラリーマン時代を振り返ってみれば、ベルトに引っ掛けるミニバッグをつけただけで小言を言われたものだ。まあ、自分の会社が閉鎖的すぎたのかも知れないけれど。
ゲッベルスじゃないけれど、「ウソは大きいほうが信用される」って事ですかね。でもそれで自分自身を変えてしまえたのだから、ダニエル・オートゥイユにとってはゲイ疑惑も捨てたものではなかったのだろう。
それに反して、ジェラール・ドパルデューは形式の出来上がった鎧のなかにひ弱な自分を押し込めて安心しているタイプだったから、これ以後悲惨な運命を辿りそうだなあ。「硬派」という鎧はえてして強く壁にぶつかればあっけなく粉砕されてしまうもの。くれぐれも油断召さるな、皆さま。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。