[コメント] Ｋｉｓｓｉｎｇ ジェシカ(2001/米)
美人だけど気難しく潔癖な感のあったジェシカが、みるみる柔和で女らしくなっていく姿は、演出としては狡猾であるとさえ言えよう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自分解放の物語。同性愛をその媒介としてしか利用しないことが実践者からどう評価されるのか不明ながら、性愛に溺れない点に精神の健全さを感じる。女性たち自らによるこういう視点の披露が素直に嬉しい。自分を解放しきれないもどかしさを感じている人間には、自己嫌悪を抱かせかねない内容だが、むしろこの映画を評価できない人はきちんと社会で自分を実現している方なんじゃないかな。端的に言って（途中までの）ジェシカが愚図に見えるんじゃないだろうか。もちろんヘレンの物語もぜひ今度聞いてみたいとは思うけど、この映画はあくまでジェシカを祝福する物語だね。
80/100(03/12/08記)
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