[コメント] ラブ・アクチュアリー(2003/英=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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いろんなパターンの恋愛が同時進行的に描かれる。なかには“これ恋愛?”と思わされるものもなくはない(かなりある)。既婚男性への一方的な不倫? 親友の彼女(新妻)への横恋慕? 恋愛より重い姉弟愛もしくは責任感? ショービジネス界のビジネスパートナー間の信頼感? 乱交願望? 友人同士みたいな血の繋がらない親子愛? まあ、人が人を恋い慕う強い(とても強い)感情を描いているとは言えるかもしれない。
でも僕がこういう映画に求めるのは共感ではない。共感ではないと言うか、状況設定がほぼ自動的に想起させる感情という意味での共感、ではない。そういう意味の共感を感じない訳ではない。エピソーズのうち、半分ぐらいでは感じる。半分ぐらいは感じない。でもやっぱり、そこへ至るまでのプロセスなんだよな。プロセスを経て感じさせられる共感、みたいなものに僕はやはり映画というものの醍醐味を感じる。
実際のところ、かなり丁寧に作られていたと思うこの作品は。親友の新妻に自作の字幕で告白した彼が、キスというプレゼントを受け、enough.と感慨するエピソードなんかジン、と来るよやっぱり。でも、聖なる夜に伴侶と本作を観た僕が本作につけられるのはせいぜい★4つ。15年前の独り身の頃は★3つだったみたいだ。むべなるかも。
(20/12/24再見...16年ぶり)
※エルトンは、大物芸能人ではあるがイギリスの誇る宝ではないとほぼ言ってた。“ビーン”アトキンソンのキャラに愛は素通りしていくとも。
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