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[コメント] 花籠の歌(1937/日)

四年後のスキヤキ。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 李さん(徳大寺伸)が個人的にお洋さん(田中絹代)に想いを寄せていることはわかるのだが、それを堀田(笠智衆)が知っているという十分なエピソードがないために、彼(李)の恨みがいま一つわからない。小野(佐野周二)も学生気質なノンシャランさが前面に描かれているため、お洋さんへの想いの本気度がいまいち伝わらず、はじめ縁談を断わるための狂言(に見せかけた・・・)を口裏合わせてるのかと思ってしまった。田中絹代も23、4だというが、透き通るような美しさに欠けるし(だいたいこの人は、近頃少しずつ遡って見てるのだが、若々しくはなっているもののおばさん臭さが抜けない。いったいいつ頃が全盛期だった人なのだろう)・・・。 

 四年後ってのは、1936(昭和11)年のベルリンオリンピックの次に予定されていた、最初の東京五輪のことなのかな? 奥床しすぎて(商権関係?と思える節もあるが)直接の言及がないので不明だが、スキヤキというのは洋食に分類されながら、外国人(30万人訪れると想定されてたらしい)に食べさせることを狙いとしていたのだろうか? (洋食だからこそ、ってこと?) 戦後、坂本九の『上を向いて歩こう』についた英題が「スキヤキ(Sukiyaki)」で、このニュアンスは日本の食文化代表、ってことだと思ってたわけだが。

 昔の映画は面白い面白くないに関わらず、考えさせられることが多くあって楽しい。

65/100(09/04/18見)

(評価:★2)

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