[コメント] 日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里(1957/日)
誇り高く軍隊を描く、戦後には珍しい(?)作品。チト肩がこる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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1.しゃっちょこばった「ハッ!×××デアリマス!隊長ドノ!」式の、確かに俺でも今すぐやれそうな演技のオンパレード。クライマックスなんぞ≪連隊長への報告≫という形式をとるため、暗記させたパートごと一人一人に割り振られる(ところが戦後民主主義的とも言えるか)のだが、なんとも非映画的な瞬間になってしまっている。
2.実話に基づくためと思われるが、話にメリハリがない。描かれるのは、≪寒さに耐える≫とか≪敵陣を突き進む不安≫といった心理描写が中心で、知恵を絞って敵の裏をかいたり、勇気を奮って敵を蹴散らしたりといった、冒険活劇の興奮に乏しい。
それでも楽しめるのは、行軍する6騎の背景に次々と映し出される、日本にはない広大なスケールの景色たちの行き交いが、それなりにロードムービーしてるからだろう。
75/100(09/05/24見)
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