コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977/日)

あの殿様のヤツねと、思い出すだけで笑える。でもアラカンって別に若い頃もカッコよくないよ、顔長いし。芝居も超下手。殿様と言うか、バカ殿様。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 昭和40年代前半の東映任侠映画なんかでは、人情の機微をわきまえた渋い親分を名演してたけど。殿様だから、庶民の生活を知らないてんで、カップラーメンの値段を知らないとか、市電の乗り方が分からない、とかいうなら分かるんだが。東京で人探しするのに、寅に頼むだけで、大いに期待してるという。ただの馬鹿にしか見えない。まあ、すぐ見つけるし、所詮は喜劇映画ということなんだろうな。ドタバタ調に描く演出力は一定以上あったように思う。「不治の病」「死による別れ」ネタに手をかけた前作に続き、今作のネタも「世間知らずの殿様」と、ネタ詰まり感に変わりはないが、この捻出そのものはすごいとも思った。

 真野響子にも、別に惚れてた訳じゃない。アラカンから、嫁の婿にと言われ、舞い上がってしまっただけ。後に倍賞千恵子に、「焼きもちを焼かない男なんて、本当にいるのかな」としんみり演技させてたが、渥美清に演らせたところで、たいした説得力が出る訳もないと、分かってたからか。全体的に、なんか寅さんが振り回されて、そこが可哀相に思える作品だった。

75/100(19/03/05記)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。