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[コメント] 君も出世ができる(1964/日)

夜の銀座で、サラリーマン集団が『ウエストサイド物語』を繰り広げる。・・・観たくない? ウーン、お薦めはできない。
G31

 飲んでブーたれるサラリーマンの姿が、今とまったく変ってない。この40年間、なんの進歩もないのだなあ・・・。ただ、この時代が総体として希望にあふれていたことは確かなようで、今じゃこのように無根拠な<希望>を謳い上げてもなんの訴求力も持たないだろう。適当に歌ったり踊ったりしながら、仕事に努力したり失敗したりしてる間に、いつの間にか出世しているという話じゃ。もっとも当時だってミュージカル仕立てにでもしなければ成立しなかったのだろう。植木等らのクレージー映画もそういう文脈で理解されうるものなのだろう。なんとなくではあるが、当時の日本が置かれていた国家/国民的な緊張感や不安が伝わってくる。その裏返しとしての発散。

 しかし、当時諸外国(なかんずくアメリカ)からそんなにプレッシャーを受けていたとは思えない。なんでもかんでもアメリカに右へならえという社会状況をパロってもいるんだろうけど、ものすごーく歪んでる。やっぱり必要なのは、「戦後レジームからの脱却」なんじゃないか?

 サラリーマン群団の演じる路上ミュージカルに哀しくも惹きつけられるので、+5点献上。

70/100(07/12/23見)

(評価:★3)

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