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[コメント] キューティ・ブロンド ハッピーMAX(2003/米)

彼女の乗ってる車の色が変わってしまった・・・。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 まあ、車の色はどうでもいいや。あのプロフェッサー・マクゴナガルが実はデルタ・ヌーだったってことのほうがよっぽど重大な発見だ。こんな事ばかり書いててもエル・ウッドみたいに本題には入り込めないから切り上げる。

 確かに前作では、人間の明るい側面がすべて肯定される中で、ゲイだけが救われない描かれ方だったかな。今作ではそんなゲイにもきちんと目配りされていて完璧だ。だが話の基本構成が前回とまったく一緒ってのはさすがにちょっと。

 それと、あのキュートなエル・ウッド(リース・ウィザースプーン)がついにこんな大きな舞台に挑むのか、と嬉しい反面、単純に「世の中捨てたもんじゃない」と思い出させてくれた前作と異なって、理想主義に気負いが勝ってる気がする。アメリカ人の良心に訴えるラストの演説は地に足が着いて素晴らしかったけど、それで通そうとする法案が「動物虐待防止法」では。キュートなブロンド弁護士が取り組む法案としてはある意味”お似合い”かもしれないが、本質的にはあってもなくてもいいものだ。取り組む現実と掲げる理想にちょっとギャップがある。

 ただ、この映画が描こうとしているものについて、下手なこと言って批判したくない、と感じる。基本的に人間性の肯定だからね。昔観た、ゴールディ・ホーンの『アメリカ万歳!』を思い出した。そういや、”ラッド議員”サリー・フィールドは相変わらずとても美しかったけど、この役ゴールディ・ホーンでもよかったかもしれないね。

 ちなみに採点は同じ★4つですが、前作は85点、今作は80点でやんす。

(03/11/29見)

(評価:★4)

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