[コメント] スペース カウボーイ(2000/米)
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早い展開で、いったい何をしてるのかわからないし、説明描写も少ない。 宇宙の作業シーンとNASAとのやりとりは、とても『アポロ13』には遠く及ばない。 及ばないというか、緊迫感がまったく伝わらない。 核弾頭を使って世界の破滅まで漂わせてるのに、手に汗を握らせない作りにはあっぱれというしかない。
宇宙シーンが後半のほんの少しの時間しかないし、メインはやっぱ老人4人で宇宙に行ったというコメディー映画だったのだろう。
それにしても、伏線がラストにあまりかからない。 もっと老人4人を目立たせるには、別にモテル老人もいらないし、操縦できる人間もいなくなるし、技術屋のクリント・イーストウッドも目立たないし、もう一人は何が特技かわからんし、現役のパイロットを遥かに凌ぐ老人軍団という痛快さも全然得られなかった。
一人一人が何かのプロフェッショナルという設定が弱すぎた。
はっきり言って、途中の「俺の最悪の日を教えてやろうか」というセリフにきっとラストには「俺の最高の日をナンタラカンタラ」という決めゼリフと泣かせシーンがあるんだろうなと思ってたら、意外とショボイラスト。 トミー・リー・ジョーンズが核爆弾だらけのロケットにちょこんと乗ってるのなんてまさにコメディー。
一番気に食わないのはスペースカウボーイという題名だけどね。
これだけけなすのは演出によってはアルマゲドンとかにも劣らないものができたという非常に残念な気持ちからなんだけど、クリント・イーストウッドにはもう監督をやらないでほしい。
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