映画の中で韓国の軍人が

「北へ潜入してキムイルソンの首を捕ることだっ！」

「祖国の誇りにかけキムイルソンの首を捕ることだっ！」

　と、所狭しと叫んでいます（笑）。

　これじゃあ、アルカイダや北朝鮮と変わんねーじゃん。完全なテロ国家だよ。 　まぁホントに事実を元にしているとしたら、何で問題にならねーんだろうなぁと思うけど･･･。

　途中で脱走した囚人が２名、近くの民間の女性を強姦しちゃうエピソードがあるんですよねぇ。でもその２人は直ぐにつかまり殺されるんだけど、ここでも理解不能の演出があるんですよねぇ･･･。脱走囚人は死ぬ前に北朝鮮の赤旗の歌を歌うんですよ。Why?。またそれ以外の残りの囚人隊員達がそれを聞いてブチキレるて、脱走囚人を撲殺するんですけど･･･これまたWhy?もしかして･･･何もかも、自分が犯罪を犯したことすら、南北に分断されたことが原因だとでも言いたいのだろうか?

　最後は囚人兵が反乱を起して、「殺られる前に殺れ！」とばかりに島に駐屯していた正規軍を全滅させちゃいます。所詮は死刑囚･･･どうして死刑に成るほどの事をしてきた事実を横において、「俺達を何だと思っているんだ！」みたいな自分勝手なコトを泣きながら言えるんだろう（笑）。

　「俺達は！俺達はどうなる！！！」だって･･･笑っちゃうよ。死刑囚って･･･日本で例えて言えば、宮崎勤とか宅間とか新見とか酒鬼薔薇（まぁ未成年だったから死刑じゃないけどね）クラスの人間でしょ？この後の人生を何とかしようと考えている所が怖い。何れにしても社会復帰も暗殺もこの面子では無理無理無理無理無理。

　ラストシーンで大統領に会うために大統領官邸まで行くというのも良く判らない。大統領が官邸にいるとは限らないのに･･･（笑）。

「来るまで人質を取って待つ」というのであれば、立て篭もる場所はどこでもいいはず、むしろ、警備体制がバッチリの官邸なんてチョイスはありえないだろうね。実話なら人質を取って大統領を来させるくらい考えられなかったのだろうか？

　それにしても･･･韓国にはあんなに沢山死刑囚がいるのか･･･＿|￣|○

　ちなみにもう少し感動的なラストにするなら、

　「囚人兵達は、どうせどこにも存在できないのであれば、とばかりに訓練で死んでいった仲間のために、当初の目的である金暗殺を決行する。韓国軍、北朝鮮軍の抵抗に合い仲間を減らしながらも決死で北朝鮮に潜伏し、最後の一人が命と引き換えに金日成を殺害し任務を遂げる。しかし最後に字幕で「○○の撃った金日成は影武者であった･･･。その後××年に没するまで独裁権力はこの６８４部隊の決起以降は揺ぎ無いものであり続けた。」

　みたいな感じかなぁ･･･ハリウッドならね（笑）。

　娯楽大作でも無いこの映画･･･一体誰向けに、何を訴えたいのか･･･メッセージは･･･？時間の無駄でした。 　とにかくお金を出して見なくて良かった作品です。