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[コメント] ジャンヌ・ダルク(1999/仏)

現代のジャンヌ・ダルクって・・・
ちわわ

テレビで見ました。とりあえず気になったことを。つれづれと・・・。

1.今でもジャンヌ・ダルクはフランスでは愛国者として聖人と見れるかもしれない。 でも、私たち日本人を含めてそれ以外の国の人にとっては何なのか? 「神のお告げで祖国を守った」ということを神聖視することはできるか? できない。では、現代的な視点でジャンヌ・ダルクを映画化するに はどういう立場があるか? 愛国者として神聖なジャンヌ・ダルクは描けない。

2.ジャンヌ・ダルクをストーリーとして見るなら二つのピークがある。 戦闘シーンと裁判のシーン。この二つを有機的に結びつけるにはどんな 方法があるか。

3.確かにジャンヌ・ダルクはフランス史上の重要人物である。映画化も されてきた。それをもう一度映画化する理由をベッソンはどこに見つけている のか。作品をくらべると何が見えるだろう?

4.この映画で「神」の存在は肯定されているか。おそらく神の存在については言及はされていない。ダスティン・ホフマンは 実在の神として描かれているか?むしろ彼女自身の「良心の呼び声」として 描かれているのではないか? 

5.もしも彼女が狂気じみているとすれば、もちろん意図的にそうしているのだが、 そして彼女の正義が正当化されないとすると、結局この映画は何を描こうとしているのか?

作品のよしあしについてコメントは控えたい。ただしこういう作品にならざるを得ない 必然性は確かに少しは理解できる。

(評価:★3)

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