[コメント] シャンドライの恋(1998/伊)
音楽の違いは、心の違い・・・。
音楽の使い方を、あざといとみるか、うまいとみるかでこういう 映画の印象はかわってくるだろうな。佳品ではあるけど。
ロシアのスクリャービンと マリのサリフ・ケイタの音楽が対比的につかわれるなんて、 ちょっとおもいつくものではない。
ひとへの感情ってのは次第に「馴染ん」でしまう ってところがあるけども、音楽もそういうところが あるから、なんてとりとめもなく考えながら見た。 次第に、音が心を通じ合う手段になっていくのだから。
いつ愛情が芽生え、いつ愛情が冷めるのか・・・この描き方 の出来で、恋愛映画の価値は決まるとおもう。 その「いつ」を、とらえそこなうと、失敗してしまう。 ついでにいうと、「何故」ではなくて「いつ」ってのが こういう恋愛の場合問題になるとおもいます。
「愛を弾く女」とか「ピアノレッスン」だとか、音楽は、こういった テーマに踏み込むときによく使われますね。 なかでもこの作品は、元々二人の音楽が違うだけに、 成功しているのではないかと思うけど。
日本人には露骨すぎる視線は、 イタリアぽくて好きです。 最後のシャンドライの行動は、共感できるものかどうかは、 女性に伺いたいところ。
評価は、3か4か。最近辛口だから4に。
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