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[コメント] トイ・ストーリー3(2010/米)

ウッディたちの活躍シーンで笑いを取りながらも、緊迫感も温存させる演出は見事。
わっこ

**ネタバレ注意**
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トイ・ストーリー』の11年ぶりとなるシリーズ第3弾。

今回は、手違いで保育園のおもちゃとして寄付されたバズたちを、一緒に保育園に寄付されるがアンディの元へ帰るために一度は保育園を脱出したウッディが、保育園のおもちゃの策略を知り、バズたちを救出するために再び保育園に潜入する展開で、最後には大きくなったアンディとウッディたちとの関係に決着をつけて完結させている。

寄付されたおもちゃたちを逃がさない収容所のような保育園からの脱出し帰還するという内容的には2作目の焼き直しのような印象なのだが、その脱出劇はおもちゃが自分の特技や特徴、才能を駆使して脱出するという、前作で培った演出の巧みさが全開で、おもちゃたちも適材適所の活躍を見せるので、脱出物の作品としてみても申し分なく楽しめる。

とにかくウッディたちの活躍シーンで笑いを取りながらも、緊迫感も温存させる演出は見事。

ストーリー的にも、今回はウッディたちとアンディとの関係にどういう決着を付けるのかが興味深かったが、前半に登場したおもちゃ好きの少女を伏線におもちゃの持ち主の世代交代という形で感動的に締めくくったのも素晴らしい。

特に『トイ・ストーリー』シリーズは今までも結構、人間とおもちゃの境界線を超えてしまうようなシーンを作っていたので、今回、安易にアンディがおもちゃたちが自身の力で動いていることを知るという禁じ手を使わなかったのも好感が持てた。

シーンとしては、ウッディらが焼却炉で最後の最後になって絶望的な状況に追い込まれ、覚悟を決めた瞬間は結構切ない展開で、それだけに間一髪でおもちゃの宇宙人が助けたところはホッとさせられた。

(評価:★5)

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