コミック学園格闘アクション映画｡韓国映画にしては珍しく香港アクション映画色が強い｡

格闘といっても､気のぶつけ合いの戦いがほとんどで､ワイヤーアクションや特撮はかなり駆使してはいるが､香港映画に比べると､迫力にやや欠け､演出面でも弱い｡出演者も格闘の演技に慣れていない印象｡

アクション映画の割には上映時間が心持ち長く､その割にはストーリーに説明不足な部分が目立つ｡例えば､教頭は最初は番長格のチャン･リャンに頼っていたのになぜ急に強い教師を雇ったのか｡それほど強い教師を雇うコネがあるなら､最初から雇えば良かったのではないか｡

主人公キム･ギョンスと敵の教師のリーダー､マー･バンジンとの関係も過去に師弟の関係のように見えるが､ほとんど説明されていない｡また､キム･ギョンスについても､気の力がただ強いというだけで､格闘の強さを見せる場面がほとんどなく､今ひとつかっこよさが感じられない｡

全体的に登場人物はキャラ設定をしてある割には､そのキャラの設定がうまくいかされているエピソードがなく､役者も役を演じ切れていない印象を受ける｡