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[コメント] トゥモロー・ワールド(2006/米)

トゥモローのワールドはチルドレンがドント・ボーン。
BRAVO30000W!

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 もう他の人が言いたいことほとんど書いてるのでわざわざ書くこともないんだが、この映画(DVDで)を観たのがちょうど「新型インフルエンザの脅威」的な番組を見た後だったんで、やけにリアルに感じられた。全世界的に病気が蔓延して、免疫力のない子供は死滅して、大人は子種がなくなってしまった、という風に勝手に解釈していたから、ラストまで飽きずに見ることができたんだと思う。

 ちなみにDVDには哲学者たちのコメントが映像特典に収録されている。かねてより「哲学を視覚化させるのにはSF映画はぴったりだ」と思っていた私は妙に納得。

※2回見て思ったが、原作とは違うようだけどこの作品は「キリスト生誕」のパロディなのだな。赤ちゃんが生まれたとき、しばらくして馬がいなないたときに実感したよ。

 非常に深い映画であり、痛切な現代批判であり、警鐘を鳴らしている作品でもあるのだが、超リアリズムを追求するあまり、テロのシーンやら戦闘シーンやらが目立って評価されてしまう作りになってしまっているのも事実。必然的なシーンであるとは思うのだが、日頃「血で血を洗う争い」に無関心な観客には、かえって印象が強すぎて、本来のメッセージからミスディレクションを受けてしまうのがもったいない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ロープブレーク[*]

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