[コメント] 西鶴一代女(1952/日)
佐藤忠男の激賞につられて観た。確かに秀作だが、どう褒めても佐藤の受け売りになるほど刷り込まれてしまっているので、客観性を保つため4点。溝さんゴメン。[ラピュタ阿佐ヶ谷]
溝口健二の長回しは、今さらここで私が書くまでもないほど有名である。問題はなぜそれが有名になったかということで、それは、逆説的ではあるが「観客に不自然さを感じさせない」長回しであるからだと私は思う。
後で冷静に分析してみると、確かに長いショットだなと思われるところでも、実際に観ている間は不自然とは感じられない。溝口の凄いところは、その不自然さをいかに自然に見せたかという点ではないだろうか。
以上、数少ない私自身の批評文。さらに詳しくは、佐藤忠男「溝口健二の世界」(刷り込みの元ネタ)をお読みいただきたい。
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